木下酒造［京都府京丹後市久美浜町］

180年受け継がれた「玉川」の酒造り

木下酒造有限会社は天保３年（1842年）に京都府北部、丹後の久美浜で創業した歴史ある酒蔵です。久美浜湾の近く、甲山のふもとにありすぐそばを川上谷川という川が流れています。代表銘柄の玉川という名前は創業当時、その川上谷川が玉砂利を敷き詰めたような清流であったことに由来しているそうです。

風土と育ち変化を続ける

日本酒といえば、毎年毎年できたばかりの新しいお酒を楽しむ！栓を開けると味が変化するので早く飲み切らなければいけない！という印象があります。しかし、木下酒造さんの玉川はその一般論とは異なります。それが玉川の特徴である熟成酒です！「玉川は丈夫なお酒」と蔵元がおっしゃるように、歴史ある蔵元ならではの家付きの酵母で熟成させた芳醇なお酒は、栓を開けても傷みにくく長く楽しめるお酒です。それどころか、「最初の一杯よりも飲み切る最後の一杯の方が美味しい」という声も多いようです。

変化を楽しむ

そんな熟成酒だからこそ、温度の変化でガラッと味が変わるのも玉川の素晴らしい点です。しっかりと冷えたところから室温に戻る変化や上燗にしたところから燗冷ましになる変化まで飲む間の変化を楽しむことができます。燗冷ましが美味しい⁉︎というのは日本酒の常識からすると驚きですね！

「心を込めて旨い酒を造る」

玉川を作られている木下酒造さんでは、平成19年（2007年）よりイギリス生まれのフィリップ・ハーパー（Philip Harper）さんが杜氏を務めています。英語教師として来日され奈良県、大阪府の酒造メーカーを経ての杜氏就任だそうです。就任後、今や全国的に知られている「Ice Breaker｜アイスブレーカー」や「Time Machine｜タイムマシーン」など斬新で日本酒の概念を覆す商品を次々と開発し、活躍されています。

純米酒 玉川 VINTAGE［木下酒造｜京丹後市］

1,050円（税サ込）

透き通った琥珀色でコク深く甘みのある香りを感じられます。そのコクは一気に口の中に広がり芳醇なお米の甘みと共にピリッとした辛みが余韻となって残ります。

おすすめの料理：お肉料理 味わい強めの揚げ物

施設情報

地 図